東京医科大学病院リウマチ・膠原病内科

関節リウマチ

 関節リウマチの治療目標は「寛解」とされています。「寛解」をめざすことにより、将来的な骨・関節の破壊・変形を防ぎ、機能障害を予防できることがわかっています。第一選択薬は従来型の抗リウマチ薬(メトトレキセート等)ですが、この治療で「寛解」を達成することが難しい場合には、生物学的製剤、JAK阻害薬などを積極的に活用し、「寛解」をめざします。またいったん「寛解」を達成できた場合には、減薬も考慮されます。当科では、個々の患者さんごとの病態をよく把握したうえで、病態に応じた薬剤選択を行うことで「寛解」を達成し、患者さんが日常生活をできるだけ問題なく過ごすことができるような治療をめざしています。またいわゆる難治例である”Difficult-to-treat RA”の診療にも取り組んでいます。
 関節リウマチの患者さんは動脈硬化性疾患や骨粗鬆症などのリスクが高いことが知られています。ステロイドはできるだけ使用せず、やむを得ずステロイドを使う場合でも抗リウマチ薬により疾患活動性を抑制してステロイド中止を目指します。また合併症を減らすことにも配慮した診療を行っています。